2023/12/21

日本の古典建築~紀元前6世紀から19世紀~

神道神社

作成日:2023/12/21Thu.
神の道を意味する神道は、
紀元6世紀の仏教伝来以前から日本に存在していた 宗教である。
最初神道は、岩山などの天 然の境界によって外界から分離された、
自然の美しさを湛える荘厳な場所で営まれた。
その後自然の材料・・・主に木を用 いた簡単な構造と草を用いた被覆・・・を 用いて、
鳥居と呼ばれる門や、小さな社が造られた。
高床式切妻(古代の穀物倉庫の形に基づいている)の
社という神道の建築様式は日本の景観の中に根付いていった。
その一方で、元来神道は大きな建築物を必要としない土着の信仰であった。
礼拝の場所を創造するために自然の要素を注意深く取り入れながら、
組織化された空間構成が礼拝の様式を形作っていった。
そして個々の構成部分と同じく、
それらの配置が重要になっていった。

鳥居

神道神社の不可欠の構成部分であり、
最古の建築様式の1つを 示しているものが、鳥居である。
それは柱梁構造をなし、通常地面に直接深く差し込まれた柱が2本の水平な梁を支えている。
こ の形は、礼拝者がその下をくぐり抜けることによって神の域に入 ることが、
許されることを象徴していると考えられている。



平面図
階段が、厚板の壁に開いた唯一の開口部である中央の扉に向かって続き、
それを上ると一段高くな った内側の神殿の前に立つ。
神殿の周囲は板張り の大床で囲まれている。
地面から直接立ち上がっ た柱が、
両側の切妻中央部で棟木を支えている。

建築
伊勢神宮の社の構造部材にはヒノキが用いられる。
それらは礎石によって受け止められるのではなく、
地面に直接深く差し込ま れた柱によって支えられている。
柱の下に礎石を持つ方式は、この方式よ りも古いものである。


以上






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